〈近江八景〉とは…
近江八景は中国湖南省の瀟湘八景(しょうしょうはっけい)になぞらえて選ばれた8つの景色のことです。
かつて大津にあった膳所(ぜぜ)城から見られた景色と伝えられ、成立した時代や選定者には諸説ありますが、江戸時代初期に和歌を詠んだ公卿 近衛信尹(このえのぶただ)とする説が有力です。
その後、近江八景は人々が訪れる名所としてだけでなく、歌川広重の浮世絵をはじめ絵画のテーマや工芸品のデザインにも取り入れられました。
近江八景は中国湖南省の瀟湘八景(しょうしょうはっけい)になぞらえて選ばれた8つの景色のことです。
かつて大津にあった膳所(ぜぜ)城から見られた景色と伝えられ、成立した時代や選定者には諸説ありますが、江戸時代初期に和歌を詠んだ公卿 近衛信尹(このえのぶただ)とする説が有力です。
その後、近江八景は人々が訪れる名所としてだけでなく、歌川広重の浮世絵をはじめ絵画のテーマや工芸品のデザインにも取り入れられました。
地元の美術大学 成安造形大学の学生のみなさんと一緒に近江八景をテーマにしたお菓子の共同開発を行うプロジェクトです。
日暮れを告げる三井の鐘。厳かにひびく音をよもぎ香る饅頭であらわしました。
天面には三井寺「三井(みつい)の紋」をかたどっています。
寒天にあわせる黒胡麻ソースとすり胡麻で夜の雨をあらわしました。
祓(はらえ)の霊場として知られた唐崎にちなみ、あんみつにはクコの実も添えています。
漣(さざなみ)模様はやさしい味わいのミルク、雁の模様は濃厚なほうじ茶。
2種類のお干菓子で琵琶湖に舞い降りる渡り鳥をあらわしました。
比良の山々に降り積もる雪をイメージした一品です。
柚子をくわえた歯切れのよい餅に酒粕パウダーをかけてお召し上がりください。
港から港へ、琵琶湖を行き交う船をイメージした酒饅頭です。
染め分けた生地で白帆と湖をあらわし、みずみずしいこし餡を包みました。
甘酸っぱいベリー餡をはさんでいただく手づくり最中です。
貝を模した最中は琵琶湖の特産として親しまれる瀬田しじみをイメージしたものです。
はるか昔から愛でられてきた石山の月。
小豆の風味豊かに炊きあげた粒餡で黄色く染めた白餡を包み、夜空と月をあらわしました。
粟津の松並木をわたる風は颯爽と。新緑の松葉をあられで、吹き抜ける風を山椒であらわしました。
爽やかに辛さ際立つ粉山椒をかけてお召し上がりください。
8つのお菓子をお楽しみいただけます。
〈近江八景〉を屏風にみたて、LAGOを中心に「右隻」と「左隻」にわけ、それぞれのお菓子を詰め合わせました。
琵琶湖をイメージした水色の箱には八景にちなんだ八角形の文様を入れ、国産材を使った木蓋と波模様の帯で仕上げています。
箱の側面に配したのは書家 水野恵氏によって篆刻風にデザインされた古漢字。
銀の箔押しで琵琶湖のさざ波がキラキラと輝く様子を表現しています。
お菓子を通して〈近江八景〉を知っていただきたいとの願いをこめた詰合せ。
学生さんと一緒に作り上げた一品をぜひお楽しみください。
ラーゴ(LAGO)はイタリア語で「湖」。これから10年、20年、さらにその先も、琵琶湖をのぞむ場所から〝未来〟を発信し続ける豊かな空間でありたいと考えています。
〒520-0811 滋賀県大津市由美浜4番地